硝子体手術の内容や流れ、手術後の注意点をご説明します。
硝子体手術(しょうしたいしゅじゅつ)について

黄斑上膜

硝子体内出血
硝子体とは眼球の中に入っている、ゼリー状の物質です。
硝子体手術では、硝子体や網膜に異常がある場合に硝子体を取り除くことが前提となります。
硝子体の濁りを取り除くこと自体が治療になる場合もありますが、多くは網膜の治療を行うために硝子体手術を行います。
当院の硝子体手術は日帰りです。主に傷口を糸で縫わない27ゲージ無縫合硝子体手術(切開の傷が0.4mm)を行っています。
これは従来の硝子体手術(切開の傷が0.9mm)と比較し、手術時間や術後の視力回復の短縮、術後の不快感や乱視などの軽減が可能になります。
対象となる疾患
黄斑上膜、黄斑円孔、増殖糖尿病網膜症、網膜剥離、硝子体出血 など
主な手術方法
- 1
- 球後麻酔を行い、27ゲージ(0.4mm)の切開創を3ヶ所作ります。
- 2
- カッターで硝子体を切除します。
- 3
- 疾患に応じて内境界膜剥離・眼内レーザーなどを行います。
- 4
- 手術終了時にガスやシリコンオイルを眼内に充填する場合があります。
手術時間について
患者様の症状により手術時間は変わりますが、通常30分〜60分程度です。一般的に進行した病態であるほど長時間を要し、白内障のある方は白内障手術を同時に行います。
術前の点眼と術後の安静を含めますと、お帰りまでには2時間後程度かかります。
当院では白内障手術と硝子体手術の経験を十分に積んだ副院長が最新の医療設備を用いて手術を行っています。日帰り手術ですので、入院の必要はありません。
スガモト眼科では毎週月曜日の午後(14:30 〜 17:30)に手術を行なっております。
手術後の注意点
- 1
- 一般的に洗顔は手術翌々日から、洗髪は5日後から可能ですが、個人差がありますので医師の指示に従ってください。目に水が入らないように細心の注意が必要です。
- 2
- 感染に注意し、医師の指示通りに点眼薬を使用しましょう。
- 3
- ガスやシリコンオイルを注入した場合には、術後にうつ伏せになっていただきます。